嘘
第11章 最後の夜
桃子「全員じゃなくてもすごいですよっ
先輩、記事にしましょう!!」
結衣「桃子ちゃん」
桃子「雑誌が出たらお客さんで大盛況に
なりま」
結衣「この事は書かないよ」
桃子「えっ…」
女将「…」
桃子「何で、どうしてですか!?この事
雑誌に載れば」
結衣「私達は記者なの、小さな雑誌だけ
ど精一杯調べて取材して記事を書いてる
だけど不確かな事は書けない、書いたら
いけないと私は思うの」
桃子「…」
結衣にはポリシーがあった
小さい会社、雑誌だけど書く以上
ちゃんと責任を持って自信のある記事を
書きたい
書き続けたい
そう強く思っていた
女将「ここの温泉が美肌に効くって事は
科学的に証明されてます、今回はそれと
料理を特集に書いてもらいます」
結衣「はいっ」
桃子「先輩…あの、私…」
結衣「桃子ちゃんもここの温泉に入れば
ペチャパイが少しは治るかもね」
桃子「なっ先輩、酷い」
結衣「(笑)」