嘘
第11章 最後の夜
結衣「んぅ…ぅう…!!」
目を覚ますと浴衣をきちんと着た状態で
布団に上に横になっていた
結衣「…何で」
記憶を辿ってみたが
気を失う寸前までしか思い出せず
何故、自分が浴衣を着てここにいるのか
全く謎だった
結衣「…」
篤「やっと起きたか」
結衣「!!」
篤「とりあえず水飲め」
結衣「あ…りがとうございます…」
篤「…」
水を飲みながら
必死に頭を回転させ考えた
内装から自分が泊まってる部屋ではなく
篤の部屋のようだが
となると自分を助けてくれたのは
篤?篤なのか…
結衣「…」
篤「俺が先に気づいたからよかったもの
の、もし他の客に見つかってたら問題に
なってたぞ」
結衣「すいません…でも私は普通に温泉
入ってたのにあの人達が女湯に」
篤「入り口に書いてあっただろう、午後
10時以降は男湯と女湯が入れ代わるっ
て、読まなかったのか?」
結衣「えっ」
篤「やっぱりな…」
結衣「…」