嘘
第13章 ちゃんと見せて
結衣「…こっち向いて」
篤「…!!」
結衣「ンッ、んんっ…あっ、ンッ…」
気を紛らわすように
篤にキスをし腰を前後に動かした
前に動けば前方の浅い場所が刺激され
引けば深い場所に当たり
良い場所に…
結衣「あっ、ぁんっ…ここっ…」
篤「そこっ、いいの?」
結衣「いい、い…っ…あっ、あぁ…」
篤「…っ」
何度目かの絶頂を迎え
ようやく篤も結衣の中でイった
結衣「あぁ…ハァ…ハァ…」
篤「…」
だけど篤がイったのはそれ一回だけで
射精するとすぐ結衣の中から
己を引き抜いた
結衣「!!」
篤「明日早いから、もう寝よう」
結衣「…はいっ」
急に冷たくなった篤
これで最後、最後のセックスなのに
余韻も楽しめず一気に地獄に落とされた
気分だった
だけど仕方ない
ここでまた優しくされたら…
結衣「…じゃあ…部屋に戻りますね」
浴衣を直し部屋を出ようとした
後ろを振り返らず
だけど…
篤「結衣」
結衣「えっ、何…」
篤「明日の朝、ギリギリまで一緒にいよ
う」
結衣「あっ、うんっ!!」