嘘
第13章 ちゃんと見せて
結衣「…もう寝た?」
篤「寝てない」
暗い部屋
一組の布団に二人
体を寄せ合い横になっていた
結衣「ねぇ…篤さん…」
篤「何」
結衣「一つ、聞いてもいい?」
篤「どうぞ」
結衣「篤さん…篤さんはいつから私の事
好きだったの?」
篤「…」
結衣「私の事、本当に好きだった?」
篤の胸元に頬を寄せ
気になっていた事を聞いてみた
最後だし後悔のないようずっと気になっ
ていた事を
勇気を出して聞いてみた
結衣「質問の答えがYesでもNoでも
どっちでもいいの、ただずっと気になっ
てて…」
篤「本気で好きだった、だったじゃなく
て今でも好き」
結衣「…」
「好き」
そう言った瞬間
篤の心臓が大きく脈打った
ドキドキして鼓動が早くなり本気なのが
伝わってきた
篤「一目惚れ、だったんだ」
結衣「!?」
篤「結衣と初めて会った時、一目惚れし
たんだ」
結衣「ほん…本当に?」
篤「うんっ」