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第15章 発覚



桃子「…もしもし、どうしたの?ううん
大丈夫だよ、うんっ」


トイレの個室で
彼氏からの電話に応える桃子
桃子の声だけ聞いてると恋人同士の会話
だったが…


桃子「うんっ、じゃあ今夜…」


桃子の電話の相手
実は…



年輩男性「…」

桃子「佐藤さん、お待たせ」

佐藤「桃子、久しぶり」

桃子「(笑)」


会社帰り
桃子は佐藤という
父親ほど歳の離れた年輩の男性と会って
いた

彼の左手薬指にはシルバーの指輪が
既婚者のようだが…


桃子「電話で言ってたけど本当に大丈夫
なの?奥さん」

佐藤「今夜は高校時代の同窓会で泊まり
だって言ってたから」

桃子「じゃあ朝までいれる?」

佐藤「お望みならば」

桃子「もちろん」


50代半ばの男性と
20代前半とまだまだ若い桃子
見た目的には不釣り合いだったが二人は
恋人だった

相手は既婚者
不倫


結衣と同様に
桃子もまた叶わぬ恋に
未来のない関係に悩み苦しんでいた

だけど決して別れようとはしなかった
例え相手が本気ではなく
遊びでも…


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