嘘
第17章 物語の始まり
篤「あんまり無理するなよ」
結衣「…」
コンビニで買った紅茶
それは彼女がよく飲んでいた紅茶だ
差し入れとしてそれをディスクに置くと
篤は会社を出た
それから数分後…
警備員「すいません、すいません」
結衣「んんっ…えっ…何っ」
警備員「もうそろそろ戸締まりしたいん
でいいですかね」
結衣「あっすいません!!すぐ帰ります
から」
警備員「すいません、さっき通った時は
姿が見えなかったんで電気消しちゃって
まだ残ってたんですね」
結衣「寝ちゃってたみたいで…」
警備員「お疲れですね」
結衣「すいません…」
急いで資料を片付け
携帯や手帳などを鞄に詰め込んだ
結衣「…あれっ、これ」
ディスクにある
好きな紅茶に気づいた結衣
だけど今日買ったのは飲んでしまった
でも置いてあるのは新品
未開封だった
結衣「警備員さん、これっありがとうご
ざいます」
警備員「は?」
結衣「お疲れ様でした」
篤からの差し入れ
状況から警備員さんからと思い
結衣はお礼を伝え紅茶を手に上機嫌で
会社を出た