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第8章 黒い陰



慶一郎「何で、篤さんが…」

篤「…」

結衣「あ…あの…」


彼氏と不倫相手
一触即発、起こりそうな雰囲気…


慶一郎「結衣…」

結衣「…あの…実は…」

篤「申し訳ない、実は来月うちの雑誌で
彼女の特集を書く事になってその取材に
付き合ってもらったんだ」

慶一郎「あぁそうだったんですか」

篤「深沢、悪かったな」

結衣「…いえ」


篤が機転を利かせてくれたおかげで
修羅場にはならずに済んだ

ただ元々
仕事は仕事だった為
あたふたする必要はなかったが
やはりやましい気持ちがあるからか胸の
ドキドキが
止まらなかった


篤「深沢、じゃあ明日会社で」

結衣「…はいっ」

慶一郎「篤さん!!」

篤「…」

慶一郎「良かったらご飯でもどうですか
俺、今から友達と飲みに行くんで」

結衣「ちょっと…」

慶一郎「前から機会があったらって話し
てたし、友達にも紹介したいし、甲子園
のエースを」

篤「…」

結衣「ごめんなさい、迷惑なら」

篤「いいよ、行くよ」

結衣「篤さん…」

慶一郎「じゃあちょっと待ってて下さい
友達に連絡するんで」

結衣「…」


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