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第3章 秘密

赤「俺はそういうのはあんまり分からへんわ」





店内に戻るすばるくんの後ろをついていく





相変わらず、すごい量の写真





なぜか見入ってしまう





青「すばるくんは他に入ってへんの?」





赤「どっちや思う?」





椅子に座り、足をパタパタさせる僕を横目にすばるくんはニヤっと笑った





青「そこだけちゃうやろ?」





赤「見る?」





青「見たい」





赤「ええよ」





そう言ったすばるくんはお店の看板を閉店にして電気を消し、僕の手を引き奥の部屋へ入った





赤「ほれ」





服を脱いだすばるくんはすごく細くて、でも、筋肉はちゃんとついてた





…色っぽい





青「これ…」




胸筋のとこから肩、二の腕、背中へと入れ墨が続いてた





青「なんかヤクザみたい」





赤「俺、元ヤクザ」





青「え!?」





赤「嘘。どうしても和彫りにしたかってん。そんでこういう感じに入れた」





背中には龍や鯉もおった





赤「欲張りやろ、俺」





青「うん」





赤「俺、欲張りやから…」

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