悪魔的ドクター
第7章 心配
少しして…
先生はようやく解放してくれた。
「俺がここに呼んだのに、イヤな思いさせて悪かった。けど本当に咲桜ちゃんに遠慮してるとか、顔合わせたくないとか、そんなんじゃないから。だから本当に安心して?」
先生の優しく穏やかな
宥める様な言葉に
あたしは自然と頷いていた。
絶対
呆れてる…
だけど気を使ってるのか
先生の口調は優しいまま。
「医者は時間がバラバラだから、こんなのは多々あるんだ。だけどもう少しで忙しいのも終わる。そしたらちゃんと帰って来られるから」
「はい…」
あたしが頷いたのを確認した先生は、自身の左腕に刺してある点滴の針を抜き、皮膚を消毒した。
そして優しくあたしの肩をポンッと叩き、スッと立ち上がった。
「じゃあ俺は病院に戻るな?」
「こんな時間なのに!?」
「あぁ。まだ仕事が残ってるからな。明後日には終わる」
言いながら先生は
仕事用の鞄を掴んで
部屋を出て行ってしまった。
先生の後ろ姿を見つめ
心配しながらも
抱き締められた事を思い出し
心臓の鼓動は速くなるばかりだった…
先生はようやく解放してくれた。
「俺がここに呼んだのに、イヤな思いさせて悪かった。けど本当に咲桜ちゃんに遠慮してるとか、顔合わせたくないとか、そんなんじゃないから。だから本当に安心して?」
先生の優しく穏やかな
宥める様な言葉に
あたしは自然と頷いていた。
絶対
呆れてる…
だけど気を使ってるのか
先生の口調は優しいまま。
「医者は時間がバラバラだから、こんなのは多々あるんだ。だけどもう少しで忙しいのも終わる。そしたらちゃんと帰って来られるから」
「はい…」
あたしが頷いたのを確認した先生は、自身の左腕に刺してある点滴の針を抜き、皮膚を消毒した。
そして優しくあたしの肩をポンッと叩き、スッと立ち上がった。
「じゃあ俺は病院に戻るな?」
「こんな時間なのに!?」
「あぁ。まだ仕事が残ってるからな。明後日には終わる」
言いながら先生は
仕事用の鞄を掴んで
部屋を出て行ってしまった。
先生の後ろ姿を見つめ
心配しながらも
抱き締められた事を思い出し
心臓の鼓動は速くなるばかりだった…