悪魔的ドクター
第7章 心配
――……速水side *。+†*
何事かと思った。
疲れてたらしく
点滴しながらウトウトしてたら
声が聞こえてきて。
夢なのか現実なのか曖昧だったが確かに聞き覚えがある声で…
目が覚めたら暗闇の中で咲桜ちゃんが泣いていた。
だいぶ疲れていたんだろうか。
暗い部屋で突然目の前で女の子の啜り泣きが聞こえてくれば、まず幽霊だと思うはずなのに。
咲桜ちゃんだとすぐ気付く俺は
かなり疲労が蓄積してるな。
それにしても
なぜ泣いてたんだ?
彼女は俺が病気なんじゃないかって心配してたけど…
深夜に1人暗闇で
点滴打ちながら転た寝してれば
誰だって誤解もするか。
だけど。
もう1つの大きな勘違い。
俺がいつ彼女を避けたって?
ずっと咲桜ちゃんは
そう思ってたのか?
自分のせいだとか思ってるのか?
お人好しなのか
心配性なのか…
まさか泣いちゃうとは思わなかった。
あんな風に泣かれたのは初めてだったし…。
(じゃあどんな風に泣かれたのかってな)