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悪魔的ドクター

第8章 安息


「はいは~い。この話は強制終了しま~す!」


「あ、あぁ」



パシンと手を叩いて
ボーッとする先生の目を覚まさせた。





この3年の間に
先生が研修医から医者になって
新しい生活を始めた様に…


あたしもこの3年の間に
色々あったんだよ…


ううん
3年よりもっと前から…。



今は言いたくないんだけどね。




だから、ね?




「…先生ごめん」


「え?」


「いえ、なんでもないです」






何も話せなくて…
ごめんなさい



あたしはまだ
強くなってないんだ




だからかな。




「先生?」


「なに?」


「今日の夜…何食べます?」


「おいしいもの」


「…じゃあコンビニ弁当で」


「おい。」









1人で生きてくって決めたのに
こうして先生の家で笑ってるって悪い事してる…。



こんなだから
見捨てられるのに…。




今のあたしは
そんな事忘れてたんだ





『迷惑を掛けない様に』って…
先生に再会してから
そんなのもうすでにムリだったんだよね。






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