テキストサイズ

悪魔的ドクター

第8章 安息


――……速水side *。+†*




『たぶん元気ですよ。…もう会う事はないと思うけど』



咲桜ちゃんのその言葉が
少し引っ掛かっていた。




1度だけ病院で聞いてはいた。


ご両親とあまり仲が良くなく
連絡も取ってないと。



俺は医者だし
個人的な家庭事情に首を突っ込むべきではないが…

妹と不仲というのは
気になる。




妹の存在は
咲桜ちゃんの通院の付き添いで見たから知ってた。



仲が悪そうには思えなかったが…




どうしてだ?

この3年の間に
彼女に何があったんだ?


咲桜ちゃんのご両親が病院に来た事もほとんどなかったし…。



彼女の家は
どんな関係なんだ?



気にしない様にとは思ってたが
色々と妙すぎて
気にするなという方が難しい。




ただ咲桜ちゃんは言いたくなさそうだし、これ以上は聞いちゃいけないな。


彼女が自分から話たくなったら
そん時はしっかり聞いてやる。



と言っても
聞いてやる事しか俺には出来ないんだがな…




――……速水side END *。+†*







ストーリーメニュー

TOPTOPへ