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悪魔的ドクター

第9章 ストーカー

たかだか1件の非通知にも
ビクビクしてしまうなんて…

どうかしてる。



「はぁ…」



病院の帰り道
非通知の着信履歴を削除しながら情けなくなる。


得体の知らない何かに怯えるなんて、バカみたい。


本屋さんで
【ストーカー対策】って本でも
買っていこうかな…


…やめとこ。

ストーカーなんて
実際存在しないんだから。







マンションに帰る前にスーパーに寄り、夕飯の食材を買ってお店を出た。




陽も傾き
辺りは暗くなり始めている。




帰って夕食の準備しないと。



日中より人通りの減った街中を
あたしは黙々と歩く。




すると…





  ♪~━…





鞄の中に入っている自分の携帯から着信音が聞こえてきて、あたしは足を止めた。





一瞬頭に過るのは
【ストーカー】の存在。




見てもないのに
バクバクと心拍数が上がる。



ゆっくりと鞄を開き
未だ鳴り続けている携帯を取り出し、ディスプレイを確認。


そこに記されていたのは
【非通知】の文字。







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