悪魔的ドクター
第10章 恐怖
そう決意した矢先の事…
━━━大学…。
普段通り授業を受ける為に登校。
1限目を行う講義室に入ると
ちょうど真ん中の机に
人だかりが出来ていた。
一体…何?
不思議に思いながら近付くと
人だかりの中心部から
明里があたしを見つけて
駆け寄ってきた。
「咲桜ッ!」
「どしたの?」
「ちょっと来てッッ」
「えッッ!?」
訳もわからず
明里に無理矢理引っ張ら
人だかりの間をすり抜け
見た先には…
「…花?」
数十本はある真っ赤なバラの花束が、ピンクの包装紙に包まれて机に置いてある。
「すごいね、コレ」
「この花、咲桜宛だよ」
「え?」
明里は花束の間から
これまたピンクの封筒を取りだして、あたしに手渡した。
それを見た瞬間
あたしは寒気に襲われた。
黒ペンの細い字で
『姫宮咲桜様へ』
と書かれていたその封筒は
例のあのメモと字が似ていた。
「差出人が書いてないんだけど、まさか…」
明里はわかっているみたい。
唯一ストーカーの話はしてあったから…
━━━大学…。
普段通り授業を受ける為に登校。
1限目を行う講義室に入ると
ちょうど真ん中の机に
人だかりが出来ていた。
一体…何?
不思議に思いながら近付くと
人だかりの中心部から
明里があたしを見つけて
駆け寄ってきた。
「咲桜ッ!」
「どしたの?」
「ちょっと来てッッ」
「えッッ!?」
訳もわからず
明里に無理矢理引っ張ら
人だかりの間をすり抜け
見た先には…
「…花?」
数十本はある真っ赤なバラの花束が、ピンクの包装紙に包まれて机に置いてある。
「すごいね、コレ」
「この花、咲桜宛だよ」
「え?」
明里は花束の間から
これまたピンクの封筒を取りだして、あたしに手渡した。
それを見た瞬間
あたしは寒気に襲われた。
黒ペンの細い字で
『姫宮咲桜様へ』
と書かれていたその封筒は
例のあのメモと字が似ていた。
「差出人が書いてないんだけど、まさか…」
明里はわかっているみたい。
唯一ストーカーの話はしてあったから…