悪魔的ドクター
第10章 恐怖
自室に到着し玄関に入ると
咲桜ちゃんの靴に気付いた。
「咲桜ちゃん!」
『彼女はいる』
そう確信した俺は
リビング等を一通り見回り
咲桜ちゃんの部屋に辿り着いた。
「いるのか!?」
コンコンと扉を叩き耳を済ませるが、物音がしない。
「開けるぞッ」
女の子の部屋に無断で入るのは気が引けるが、この際そんな事を言ってる場合じゃない。
バンッと扉を開けきると
部屋の中は暗く
静まり返っていた。
手探りで壁を触れ
電気のスイッチを押して明かりを点ける。
そこで俺が見たのは
壁側に背中を向け
横向きに倒れている咲桜ちゃん。
「おいッ!しっかりしろッ!!」
すぐに駆け寄り
彼女の首元に腕をまわして上体を起こし、声を張り上げた。
「目を覚ませッ!咲桜ちゃんッ」
今の俺は
完全に自分が医者である事を忘れ感情的になっていた。
怖いんだ…
今目の前で
力無く眠る咲桜ちゃんは
こんなに弱々しくて…
失いそうで…
たまらなく怖い。
咲桜ちゃんの靴に気付いた。
「咲桜ちゃん!」
『彼女はいる』
そう確信した俺は
リビング等を一通り見回り
咲桜ちゃんの部屋に辿り着いた。
「いるのか!?」
コンコンと扉を叩き耳を済ませるが、物音がしない。
「開けるぞッ」
女の子の部屋に無断で入るのは気が引けるが、この際そんな事を言ってる場合じゃない。
バンッと扉を開けきると
部屋の中は暗く
静まり返っていた。
手探りで壁を触れ
電気のスイッチを押して明かりを点ける。
そこで俺が見たのは
壁側に背中を向け
横向きに倒れている咲桜ちゃん。
「おいッ!しっかりしろッ!!」
すぐに駆け寄り
彼女の首元に腕をまわして上体を起こし、声を張り上げた。
「目を覚ませッ!咲桜ちゃんッ」
今の俺は
完全に自分が医者である事を忘れ感情的になっていた。
怖いんだ…
今目の前で
力無く眠る咲桜ちゃんは
こんなに弱々しくて…
失いそうで…
たまらなく怖い。