悪魔的ドクター
第10章 恐怖
前髪に触れていた手を
今度は赤くなった左頬に移動させ触れようとした。
と、その時
「…イヤッッ!!!」
「えッ…」
━━━━パシンッ…
咲桜ちゃんはパッと目を覚まし
突然発狂したかと思えば
俺の手を振り払った。
拒絶されたのか…?
何度か診察の時も触れていたが
今までもイヤだったのか…?
いや、違う。
今までそんな反応
した事なかった。
1度だって
イヤな顔しなかったはず…
それにこんな…
震えてなかった。
何に怯えてるんだ?
「さ…くら…ちゃん…」
怖がらないでほしい。
そう思いながら近付くが…
「…ぃ…ゃ……来…ない…で」
ポツリポツリと消え入りそうな声を発し、震えながらベッドの上を後退りする。
こんな彼女を見るのは
初めてだ…
動いた為か
点滴の針が刺さる皮膚から
少量の出血もある。
せめてそれだけを直したいのに…
「…ゃ…だ……ゃ、め…」
近付けば近付く程
さらに震えは増すばかり。
どうしてそんなに怯える?
俺が…怖いか?
今度は赤くなった左頬に移動させ触れようとした。
と、その時
「…イヤッッ!!!」
「えッ…」
━━━━パシンッ…
咲桜ちゃんはパッと目を覚まし
突然発狂したかと思えば
俺の手を振り払った。
拒絶されたのか…?
何度か診察の時も触れていたが
今までもイヤだったのか…?
いや、違う。
今までそんな反応
した事なかった。
1度だって
イヤな顔しなかったはず…
それにこんな…
震えてなかった。
何に怯えてるんだ?
「さ…くら…ちゃん…」
怖がらないでほしい。
そう思いながら近付くが…
「…ぃ…ゃ……来…ない…で」
ポツリポツリと消え入りそうな声を発し、震えながらベッドの上を後退りする。
こんな彼女を見るのは
初めてだ…
動いた為か
点滴の針が刺さる皮膚から
少量の出血もある。
せめてそれだけを直したいのに…
「…ゃ…だ……ゃ、め…」
近付けば近付く程
さらに震えは増すばかり。
どうしてそんなに怯える?
俺が…怖いか?