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悪魔的ドクター

第1章 再会


3年ぶりに
この病院に来た…。



「はぁ…」



溜め息をつき
重い足取りで通い慣れた病院へと入って行く。


『病院に通い慣れる』なんて
普通言うか?





あたしの名前は
【姫宮咲桜】
(ひめみや さくら)

19歳、一応大学生。


子供の頃からよく体調を崩し
毎日の様に病院のお世話になっていた。


幼い頃から
病院独特の色やにおい、雰囲気等には慣れっこ。


そんなあたしも
もうすぐ成人。

子供の頃とは違い
ほとんど体調も崩さず
高校も卒業。
今は大学にまで通ってる。



そんなあたしだけど
今回は久しぶりに風邪気味の為
薬をもらおうと
掛かり付けの大学病院に来た。



「なんか久しぶり…。あんまり変わってないなぁ…」



10人以上が一気に入れるんじゃないかと思うくらい大きな自動ドアから、広々とした院内へと足を踏み入れる。


相変わらず広すぎるロビー。
何度来ても受付の場所がわかりづらい。


だけど慣れってスゴイね。
しっかり迷わず受付出来るんだもん。



真っ白な廊下を
時よりすれ違う看護婦さんや患者さんに挨拶しながら、1人静かに歩く。


目的地は
呼吸器内科。




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