テキストサイズ

悪魔的ドクター

第12章 姉弟

『確かに間違いないわ』
とか何とか
1人で納得しながらニコニコと笑顔を振りまいてきた。



「あの…アナタは…」


「入るわね~」



あたしが聞き終わる前に
ズカズカと部屋に入り込む。




…ですからね?



「アナタは…」


「あ、ちょっと台所借りるわね?瑠樹(るき)がミルクの時間なのよ~」



ダメだ。
全然まったく
人の話を聞いてない。


だいぶ図々しいお方だけど…
本当に…


誰ッ!?



「あのッ!!」



あんまり人の話を聞かないから
思わず大きな声で呼んでしまったよ…。



「はい?」



彼女はようやく手を止め
あたしの言葉に耳を傾けた。

良かった
これでまともに話が出来そう。



「あのですね?どちら様でしょうか?あたしが言うのもアレなんですが…せん…じゃなくて、速水さんとは、どういった関係なんでしょうか?」



本当に
居候のあたしが言うセリフじゃないよ。

わかってますよ。

ですけど
ちょっと"間"が空けば
このお方、人の話を聞かなそうなので。

今1番知りたい事を
率直に尋ねてみました。





ストーリーメニュー

TOPTOPへ