悪魔的ドクター
第12章 姉弟
「…悪かったよ」
『え…?』
「椿がそんな風に思っていた事は知らなかったから…」
『翔灯…。いいのよ。ちゃんと気持ちがわかったんだもの。あたしは幸せな姉よ』
電話越しから伝わる椿の声…
姉はきっと今
今まで見る事が出来なかった
優しい笑顔をしてる様に思えた。
『ねぇ翔灯?』
「なんだ?」
『柚花さんの事なんだけど…』
またかよ。
どうしてそう
アイツの話題をしたがるんだ?
「だから俺は、、」
『実家に来たのよ』
「…え?」
なんだ…どういう事だ?
「来たって…」
『"翔灯に悪い事してしまって、ごめんなさい"って、謝りに来たのよ』
椿が言うには
俺の家を出たその足で実家に寄ったら、偶然にもアイツが先にいたらしい…。
『何かあったのかしらね…。元気がなかったわ』
「…俺には関係ないから」
『そんな事言わないの。翔灯にも逢いたがってたし、話を聞くくらい…いいんじゃない?』
「そういう訳にはいかない」
俺達はもう
そういう関係じゃないんだよ。
赤の他人。
もう終わったんだ。
だから…逢う事もない。
――……速水side END *。+†*
『え…?』
「椿がそんな風に思っていた事は知らなかったから…」
『翔灯…。いいのよ。ちゃんと気持ちがわかったんだもの。あたしは幸せな姉よ』
電話越しから伝わる椿の声…
姉はきっと今
今まで見る事が出来なかった
優しい笑顔をしてる様に思えた。
『ねぇ翔灯?』
「なんだ?」
『柚花さんの事なんだけど…』
またかよ。
どうしてそう
アイツの話題をしたがるんだ?
「だから俺は、、」
『実家に来たのよ』
「…え?」
なんだ…どういう事だ?
「来たって…」
『"翔灯に悪い事してしまって、ごめんなさい"って、謝りに来たのよ』
椿が言うには
俺の家を出たその足で実家に寄ったら、偶然にもアイツが先にいたらしい…。
『何かあったのかしらね…。元気がなかったわ』
「…俺には関係ないから」
『そんな事言わないの。翔灯にも逢いたがってたし、話を聞くくらい…いいんじゃない?』
「そういう訳にはいかない」
俺達はもう
そういう関係じゃないんだよ。
赤の他人。
もう終わったんだ。
だから…逢う事もない。
――……速水side END *。+†*