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…え？

先生にお客さん…？


その考えがなかったあたしは
すでに先生の部屋の近くまで来てしまっていた…。





「こんにちは」



女性はあたしの存在に気付き
こちらに向かって小さくお辞儀をした。



「…こんにちは」



あたしは無意識にカードを鞄に戻すと、同じ様に挨拶を返した。



女性の年齢は
推定２０代前半か…。
背中くらいまである黒髪に
黒い大きな瞳。
それに比べ
肌は白く唇は綺麗なピンク。
それに加え
清楚な白のワンピース。


それはまるで"人形"
悪い意味ではないよ。
人形みたいに可愛いって事。


きっと絶対…
モテるタイプの女性。



「あの…アナタもこの家にご用ですか？」


「えーッと…」



突然の質問に
あたしは戸惑った。

椿さんがいきなり来た時の事が思い出される。

またも思い浮かぶ危険ワード

"元妻"
"愛人"
"不倫"
"修羅場"



今度こそどれかに当てはまりそうな気がする…。

まさかここにきて
先生の姉か妹ってオチはないだろうし。


もし当てはまるのであれば
この状況はマズイぞッッ！？