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悪魔的ドクター

第13章 元カノ

1人悶々と落ち込んでいると
突然、灯りがパッとついた。


それと同時に



「咲桜ちゃん!?」



後ろから先生の驚いた声が耳に入ってきた。



「先生?」



今日は当直のはず。

なぜここに?
それに
なぜそんなに驚いているの?



「どうしたんだ!?電気もつけないでッ!」


「…本当だ」



時計を見ると
もうすでに夜の8時。

どおりで暗いはずだ。


あたし
そんなに1人で耽(ふけ)ってたんだ…。



「何かあったのか!?まさかストーカー!?それとも具合悪いんじゃ…。発作かッ」


「先生慌てすぎです。大丈夫ですよ。なんでもないですから」



まったくあいかわらず
先生は過保護だよ。

心配し過ぎ。
思わず笑っちゃったよ。



「あのなぁ、真っ暗な部屋ん中でボーッとソファに座ってれば、誰だって何かあったのかって心配するぞ!」


「…すみません」



怒られてしまった…。
そりゃそうか。



「あれ?そういえば今日って…当直なんじゃ…」


「あぁ。今からだ。風呂だけ入りに来たんだ」



あ、そっか。
当直の日は
先生1度帰ってきてお風呂入ってまた行くんだっけ。




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