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悪魔的ドクター

第6章 同棲

***


翌朝



あたしが目が覚めたのは
外が明るくなり始めた頃。


体は異様にダルく
疲労感に襲われていた。
それなのにイヤな夢まで見て
気分も最悪。



「気が付いた?」



すぐ隣から声がして
ゆっくり目線を移すと
疲れた顔した先生と目が合った。



「苦しくないか?」



酸素マスクをしてるため
声が出せず
首を縦に振るしか出来ない。



「もう少し寝てなさい」



そう言って
先生はあたしの頭をポンポンと叩いた。


だけどあたしは
口から酸素マスクを外し
ゆっくりと重い体を起こし
先生に話し掛けた。



「あたし…また発作起こしたんですか?」


「あぁ…ちょっとな。でももう大丈夫だから」



先生それ、嘘だよね。

酸素マスクしてるし
今回は本当に何も覚えてない。

それが『ちょっと』な訳ない。



「個室が1部屋空いてるから、そこで少し休んでるか?」


「いえ…大学行かなきゃ…」



そう言った瞬間
先生の表情が曇った。



「…行くのか?そんな体で」



何かまた言いたそう…



「はい…休めないので…」





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