悪魔的ドクター
第6章 同棲
・・・・・・・はい!?
何を言ってるの・・・?
先生が発した思いがけない言葉にあたしは目を見開いた。
「家は病院の斜め前だから、何かあっても俺もすぐ来れるし。咲桜ちゃんは大学も近いから、病院も来やすくなるだろ」
もしかして…
その為に呼んでる?
いやいや
でもマズイでしょ。
どんな理由にしろ
『一緒に住む』って事には
変わりはない訳だし…
「でも…」
「俺はほとんど毎日病院で寝泊まりしてるから、家には風呂と洗濯に帰るくらい。だから俺に気にせず自分の家みたいに住めばいい」
そういう問題じゃない気がしますけど…
「家賃も必要ないし、光熱費も払わなくていい。」
だからと言って
『じゃあそうします』とは
言えないよ…
「なんでそこまでしてくれるんですか?
そもそも
どうしてそういう考えになったんだろう。
「先生は医者なんだから、1人の患者を家に連れ込むのは問題になるはずです。そこまでしてでも、あたしを受け入れる必要があるんですか?」
だけど先生は
はぐらかした。
「これは入院だから。何も聞かずに言う事を聞け」