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悪魔的ドクター

第6章 同棲



悪魔降臨だ…。


あたしに拒否権はナシと?
だって完全に命令系だもんね。


だからって…
あたし一応女だよ?
なのに1つ屋根の下
男女が一緒って


ないよ!

絶ッッ対ない!!


有り得ないから!!!



「先生やっぱりッッ」



この話を断ろうとするが
先生が途中で口を挟んだ。



「ほら、着いたよ」



この話をしている間に
いつの間にか家に到着していた。


だけど降りる前に
ちゃんと言いたかった。



「やっぱりあたしは、先生の家には行けない」


「…男と女だから?」



わかってるんじゃん。



「そうです。当たり前じゃないですか。いくらあまり帰って来ないとは言え…ダメですよ」


「ただの入院だ。そんなに深く考えるな」



先生は軽くしか考えてないかもしれない。

だけどあたしには
そんな簡単には思えない。


男の人と住む事に
『軽い気持ちで』なんて
無理に決まってる。



「あたしは、速水先生とは違う。そんな単純じゃない」



半分怒り気味に言い、急いでシートベルトを外し、ドアを開けて降りようとした時…




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