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悪魔的ドクター

第6章 同棲

「無くすなよ?」



あたしはコクコクと頷き
カードをまじまじと見つめた。



こうして合鍵もらうと
まるでカップルみたいで
ちょっと照れる。



「俺は今日から当直だけど、なんかあったら呼べ」


「あ…はい」



返事をしたものの
仕事中に呼び出すのは悪い気がした。


そんな事言ったら
ここに来た意味がないんだけど。

何かあっても先生が助けてるくれる。
そう思ったから来たのにね。



…けど
やっぱり先生に迷惑掛けすぎは良くないから。
ちょっとくらいだったら我慢しようかな…とか思ってしまう。





だけど…



「まさか『軽い発作だったら我慢しよう』とか考えてんじゃねぇだろうな」





ギクッ



あっさりバレた。


なぜわかった?
まさか心を読んだのか?



「エスパー…ですか?」


「は?なに訳わからん事言ってんだ?」



今度は怒られた…。


どうやら違うみたい。
(当たり前です)



「先生も仕事あるんだし…あんまり呼んだら悪いかな…と」


「はぁ?」



急に先生の表情が険しくなった。





たぶん…怒ってらっしゃる。



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