悪魔的ドクター
第7章 心配
***
それから
1ヵ月が経った…。
あたしがここに引っ越してきてから、まともに家で先生と顔合わせたのは初日だけ。
病院で会う事はあっても
夜中に帰ってきた先生に会う事はしなかった。
邪魔しちゃ悪いと思って。
先生と会わないからか
たった1ヵ月なのにこの家にも慣れ、意外に落ち着いている。
今までの1人暮らしと
ほとんど変わらないから。
そんなあたしとは逆に。
「はい…胸の音聴くから、服捲って…」
病院で会う先生は
顔色が悪く
元気がなく見えた。
「先生…生きてます?」
「…おう。生きてるぞ」
さすがにハードな生活が1ヵ月続いていて、体力の限界らしい。
いつもなら『は?生きてるに決まってるだろ』って言うのに。
これは
本当に
マジで
かなり
結構
キテるかもしれない。
「先生、ちゃんと寝てます?」
「あ?いや…2時間寝れれば長いほうだ…」
そんなに短いの?
いつ寝てるの?