baby,just say
第3章 第三話-君の声-
「ヨコちょ、丸山隆平って有名なの?」
「商店街で見た事はあるなぁ‥。ご当地アイドルってやつか?」
「アイドルではなさそうだけど‥。」
すっかり冷えたコーヒーを飲み干し、
俺は聞いた。
「あのさ、ヨコちょ。」
「ん?」
「どうして暖房つけないの?風邪、引くよ。」
「ああ、寒かったよなぁ。」
「いや、俺は寒く、ないんだけど‥。寒そうやん。手が赤い。」
そう言って触れようとした手がピクリと拒否をする。
「‥あったかいと、怖いやん。」
「怖い?」
「幸せで怖くなる。いつかこんな毎日がなくなるんやないかって、急に寂しくなる。」
「大丈夫やで、なくならへんよ。」
彼は俺をチラッと見て、
そうかな。
と呟いた。
「商店街で見た事はあるなぁ‥。ご当地アイドルってやつか?」
「アイドルではなさそうだけど‥。」
すっかり冷えたコーヒーを飲み干し、
俺は聞いた。
「あのさ、ヨコちょ。」
「ん?」
「どうして暖房つけないの?風邪、引くよ。」
「ああ、寒かったよなぁ。」
「いや、俺は寒く、ないんだけど‥。寒そうやん。手が赤い。」
そう言って触れようとした手がピクリと拒否をする。
「‥あったかいと、怖いやん。」
「怖い?」
「幸せで怖くなる。いつかこんな毎日がなくなるんやないかって、急に寂しくなる。」
「大丈夫やで、なくならへんよ。」
彼は俺をチラッと見て、
そうかな。
と呟いた。