R:ラブデビゲ
第6章 純愛と勇気
あ…長内君と、目があった――――…
「い!入川さ――――ん!」
私を見つけた長内君は、私の元へ助けを求める様に駆け寄る!!
「ぇ?え!…な…何!?」
「あれ?麻実って、長内君と仲よかった?」
リナちゃんが、私にすがり付く長内君を見て…首をひねる…
「ちょっと――…長内君…」
「た…助けてくださいよ…」
長内君は、私の後ろに隠れると…
囲んでいた生徒達が…私たちの前に立ちはだかる!!
え〜〜〜〜〜〜…
さっきまで、わいわいやっていた女子の…
凄い視線が……突き刺さる…
こ…怖い―――――…
「ちょっと…入川さん…
長内君、独り占めしないでくれる?
長内君の笑顔は、皆の笑顔だから!!」
「!長内は、俺ら男子のものだ!女子は、引っ込んでろ!!」
「はぁ?長内君は女子のオアシスなの!!むさ苦しい男子は、引っ込め!!」
あ…あれ?
これは―――――…なに?
長内君は、相変わらず私の後ろで震えている…