テキストサイズ

R:ラブデビゲ

第9章 好きと憧れ

「デビ――――…こんな時間まで…学校にいたことないかも…

早く帰ろう?怪しまれちゃう…」



するとデビは、ジャケットを羽織ながら…平気、平気と、軽く答える…



「今日は、他校交流の一環で、天文部に見学が入ってるんだそ〜だ!

まだ、天文部と他校のクソガキがウジャウジャいるぞ」



わが校の天文部は、設備もよく…天体好きの学生の憧れの場所でもある――――…



「え!この時間帯に!小笠原先輩がいるの?!

やっぱり、天文部に入ればよかった〜〜〜〜〜」



デビは、ハイハイっと呆れた顔をした――――――…


「あ〜…だから、他校の生徒が先輩と歩いていたんだ〜…
あの、白い学ラン…目立つよね」



私は、自分のティーセットを片付けると…ふと、デビを見た―――――…



「何んだよ?」



「少しだけ…覗いちゃダメかな?」



デビは、はぁ?と、面倒くさそうな顔をすると……ズカズカ先に資料室を出ていこうとする…



ストーリーメニュー

TOPTOPへ