
R:ラブデビゲ
第10章 悪魔と天使
「――――…スー…スー…」
「…寝てんのかよ…」
麻実は、俺に身を預けたまま…寝息を立てる――――…
こいつは何を考えているんだか!?
悪魔様の横でよく寝れるなぁ!!
府抜けた寝顔だな!相変わらず!!
俺は…麻実の耳たぶに触れる…
「…だいぶ…薄いな…」
ピアスが薄く…小さくなっている――――――――…
もう…
強い願いはさせたくないな…
なるべく…俺の魔力でカバーしないと…
命の欠片は…
基本あんな事に使わない…
自分のために使う奴らがほとんどだったからなぁ…
「麻実――――――…もう…
願うな……とか…無理か?」
俺は…
そっと麻実の頬に触れた…
「――――デビ……」
俺の名前を呟き…ふっ…と笑う…麻実の姿に…
俺は…柄にもなく…
暖かい気持ちになる―――…
魔界は寒いから……
帰りたくね〜んだよ…
だから…
麻実…もう……願うな――…
