
R:ラブデビゲ
第10章 悪魔と天使
時計を見ると―――――…
交流会に行った生徒達が帰ってくる時間帯…
俺は…校門にちらほら見えた…生徒たちの中に麻実がいないか…目で探す――――…
すると――――――――…
笑顔で校舎に入る麻実を見つける――――――――…
「ったく―――…笑顔かよ」
少し離れただけなのに……
胸騒ぎがして――――――…
俺は……な〜にをやってるんだか?
無事に帰って来たなら…いいじゃねーか…
俺は、交流会に行った麻実を出迎えに玄関に向かった――――…
生徒達は、おのおの感想を言いながら下駄箱で靴を履き替えていた…
「あ、阿久津先生〜」「キャッ阿久津先生からお出迎えしてくれるとか感激〜」
と、他の生徒に囲まれてしまい…
麻実を呼び止める事ができなかった――――…
ったく…ガキどもが…面倒くさ!!
俺は、タイミングを失い…麻実と話が出来なかった―――…
