
R:ラブデビゲ
第13章 取引と欠片
午後最後の授業が終わる頃には…
雨が降り始めていた…
クラスから生徒が――――…
どんどん…
下校していくが――――…
私は……
引きずりまくりで、動けない…
「麻実…帰らないの?」
「あ…ぁ…うん…雨だし
もう少し………」
リナちゃんは、私を心配していたけど…
笑って、大丈夫だよ〜って…私も帰りの準備を始めた…
リナちゃんは私を気にしてくれたけど…長内君と…
教室を出ていった…
嘘笑い……バレバレ…
うける―――――…
語学…資料室…
寄ろうか…
私は鞄を掴み―――――…
教室を出る…
でも……
アイと…デビの……楽しそうな掛け合いを…
思い出し――――――…
足が進まない…
私の足は―――――――…
語学資料室とは…
反対に向いた―――――――…
