
R:ラブデビゲ
第15章 静けさと嵐
約一時間の上映を堪能した私達が建物を出た頃には…
太陽が沈みかけていて…
オレンジの部分が夜を呼びに行っている感じがした――――…
「何か、さっき夜空を見たから…まだ夕方って―――…違和感あるね…」
オレンジが――…徐々に紺色を混ぜ…
夜に向かう…
ゆっくりとした時間…
私は、空を見上げ……
一番星を見つけ――――…
「――――…星――…掴めそうだったね…」
そう、つぶやいた――――…
「――…麻実、お前が望むなら…
星だって掴めるだぜ?」
「――――…はぃ?何いってるのよ」
デビは、ニヤリと笑うと――…
私を――――…抱き寄せた!!
「///ちょっ!デビ―――!」
