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R:ラブデビゲ

第15章 静けさと嵐

「人間って、マジで不便だよなぁ〜…


飛べないし、魔力ね〜し――…






死んじまうし―――――…」




飛びながら…
デビは、私を強く抱える…







“死んじまうし―――…”






少し…低いトーンで…



寂しくなった――――――…




私は…怖くて開けられなかった目を――――――…


ゆっくり開けた…




薄ぼんやり見えたのは…




デビの…凛々しい顔―――…







オレンジが…紺いろに飲み込まれ――――…



太陽が……夜と…切なく混ざる…


儚い―――――――――…時間







「――――…夜が…太陽を抱いてるみたい…」





「じゃぁ……毎晩、夜に抱かれる太陽は、淫乱そのものだなぁ…」



「///淫乱って!!太陽に失礼な!」




デビは、ケラケラ笑い…空の…上へ…上へと―――…



私と…

上がっていく―――――――…





「夜が太陽を抱く――…ねぇ…


俺と――――…麻実みたいじゃん…」








「――――…うん…」






お互い…その交わっていく…

空を眺め続けた―――――…






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