R:ラブデビゲ
第16章 嵐と命
「―――…なるほど…面倒くさい男だった訳ね――…」
アイは、自分に気をとられている間に
私を、逃がそうと―――…指で出口を指す…
「…アイ様―――――…
私の願いは……叶わぬのでしょうか…
汚れを全てを排除せねば…叶わぬのでしょうか―――…」
上城さんは、アイに必死に訴えかける――――――…
願い―――――…
上城さんは…
どんな願いを―――――…
アイにしたのだろう―――…
頭もいい…
顔もキレイ…
生徒会のような地位のある会に所属していて…
上城さんは―――…
何を…願ったのだろう――…