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R:ラブデビゲ

第16章 嵐と命

「―――――…あの…」



私は…アイの“逃げなさい”を…振り切り…



上城さんに…
声をかけていた――――…




「――――…上城さんは…アイに…何を願ったんですか?」




「――――…!?」



振り返り…私を見る上城さんは…




泣き顔なのに…キレイで…


堕天使のアイに引けをとらないくらい…



「――…悪魔に…言うわけないだろう…」




私を…睨むように…悲しく吐き出す言葉に―――――…



願いの切実さが…伝わってきた…








「――――…アイは――…
上城さんの願いを…叶えられない…

だって―――――――…


天上の民は…人の世に関与できない…決まりだから…
たとえ…アイが、堕天使であったとしても――――…」




私は、涙を流す上城さんに…ゆっくり伝える――――…



「///!!//…だ…堕天使…」




「――――…はじめ…」



上城さんは…アイが…堕天使だと知らず…



手を貸していたのだろう…


大きな瞳が…更に見開き!!


ゆっくり…アイを見る―――…






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