R:ラブデビゲ
第16章 嵐と命
ゾクッとした感覚……
絶望した人間は―――――…
何処へ行く―――――…?
ふと…自然と屋上に足が向かった―――――――…
デビにも…アイにも言わずに来てしまった屋上――――――――――――――――――――――――…
「―――――…上城さん…」
そこには…
夜に近い夕暮れの空の下…
一人…遠くを見つめる…
上城さんの姿があった―――…
「―――――…バカと煙は…
高いところに来たがる…
私にピッタリな言葉だと…思いませんか?
騙されていたなんて―――…微塵も…思ってなかった…
願いのため――――――…
神のご加護がある私なら…願いを聞き入れてくれるだろうと考えた…私の…傲慢さが招いた結果――――――――――…
願いが叶わぬなら――――…
未来は―――…要りません…
こんな体で生きていくなんて…
もう……耐えられない――…」
上城さんは―――――…薄笑いを見せ…
屋上のフェンスを登り始めた!!