R:ラブデビゲ
第1章 召喚手違い
しかし…先輩が、一人で図書室とは…何故?
まさか!!この奥の棚で…誰かと密会していたとしたら…ど〜しよう!!
私は…耐えられる?
いや!耐えられない!!悲鳴を上げて!失神、失禁してしまうかも!
――――…失禁は…無いか…
そんな事を考えていたら…
それ以上足が進まなくなった…
「はぁ…怖いなぁ…」
私は、本棚の前に立ち……
先輩との接触を絶望しつつ…ため息をつく…
「大丈夫?何が、怖いの?」
一瞬固まった……
通路側に人の気配…
ゆっくり振り向くと…
「―――――…小笠原…先輩」
そこに立っていたのは…
天体に関する書籍を抱き抱える様に持つ……
小笠原先輩だった……