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闇と光

第1章 闇に

そこへ、若い男性が走って、遮断機をくぐり、力ずくで彼女を突き飛ばす。
その瞬間、列車は走り去った。
二人は転がり、彼女は乳飲み子をしっかり抱いていた。
彼女は泣き崩れた。
男性は彼女の肩に手をやり、安堵の笑みを浮かべ、そっと乳飲み子を撫でた。
遮断機が上がり、二人は線路から出た。

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