ウサギとオオカミ
第8章 トーマ家の家庭事情
どーせそのために俺を呼び出したんだろう…
俺はそのせいで女が苦手だ。
うさみんの妹の秩ちゃんは平気だけど。
「楓磨…。大丈夫…徹さんは楓磨を見捨てたりしないんだから。」
「…ありがと」
こうして楓磨が素直だとなんか気持ち悪いが
弟として、兄が心配なんです。
楓磨の仕事場は二つあって、
お昼の仕事は普通にあるけど
夜だけホストになる。
徹さんも同様で…多分きっと徹さんも今日は働いているのかな?
そのことを聞いたのはココ最近で。
久しぶりかも?この仕事。
「…ちわっす。」
「あ、久しぶり!トーマくん!」
店長か…
「うっす…」
「楓磨は…体調悪いのか…」
そう聞いてきたのは徹さんだった。