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泣いて、笑って、恋をした。

第2章 act1





私は制服を着て、喪主と書かれたものを胸元に付けている。




身内は居ない。
母が私を一人で育ててくれていた。




小さな、小さな繁華街の隅で
光耀いているネオンに負けないように
錆び付いたネオンを翳して……








ポンと肩に温かな温もりと言葉がかけられた。






「大丈夫か?」





小さく頷き振り向くと、私と同じ高校の制服を着たカズが立っていた。




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