
ラズベリーの恋
第45章 2回目のバレンタインデー
来月はバレンタインデー。うーん、去年はマフラーを急いで編んだのよね。今年は、どうしようかな。まだまだ時間はたっぷりあるし、セーター編んでもいいけど、秀君いつもラルフローレンのセーターがお気に入りみたいだし、編んで着てもらえなかったら、悲しいし。あーいっそ、私裸で首にリボンつけて、胸にチョコペンで、ハートマーク書いて、宅急便で送ってもらおうか?なんてね。私ってあー!変態!あ!そうだ。決めたよ。明日、さっそく手芸屋さんに行ってみよう。それと、お財布の中身。うん、足りそう。秀君喜ぶかな?そう思いながら、智香は寝ました。次の日、手芸屋さんで材料を買って来ました。「お母さん。ミシンどこだっけ?暫く借りるね~!」智香は毎日少しずつ作りました。ミシンはカタカタ音がするので、夜はミシンが使えないです。なので、帰ったらすぐに縫っていきます。勉強は夕食の後にする事にしました。今年のバレンタインデーは休日です。智香は露木の家を訪ねました。「やぁ!智香。来てくれるんだったら、迎えに行ったのに。」「今日はバレンタインデーだからね、直接行こうと思って。」と、露木の家に入り「お邪魔します!」と、智香が言うと「ああ、今日は誰もいないんだ。去年もそうだったろ?毎年、バレンタインデーは夫婦で、デートしてディナーを食べるんだ。」「やん!秀君のご両親、素敵ね。いつまでも仲良く、ラブラブカップルみたいね。いーなー!理想だね。」「アハハ。確かに仲良くしているよ。ねぇ、コーヒー飲む?」うん。と、二人でコーヒーを飲みました。「今日は、お姉ちゃんお泊まりデートだってー!いいなあ。」「お姉さんカップルも、仲良くしてるようだね。」「さっ!秀君。バレンタインデーのプレゼントです。」「ありがとう。開けてみるね。」出てきたのは、グリーンのブランケットでした。ミシンで綺麗にふちかがりをして、雪の結晶のような刺繍をしています。「ふわふわで温かいね。ありがとう。もしかして、作ったの?」「うん。ミシンで縫ったり、刺繍したり。それと、これね。」智香は箱を渡しました。「ありがとう。見てみるね。」出してみると、ケーキでした。「それは、ザッハトルテだよ。チョコがたっぷり入っているよ。」「わぁーどちらも心のこもったプレゼントありがとう。ケーキはあとで食べようね。楽しみだなぁ。」露木はケーキを冷蔵庫に入れました。
二人は部屋に行きました。
二人は部屋に行きました。
