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ラズベリーの恋

第9章 まさか

すっかり席が離れ、寂しいけどたまにチラッと、露木の後ろ姿を見る智香でした。もうすぐ体育大会があるので、リレーの選手を決めたりしてました。すると、
「読んで」と、前の席の岡本から小さな紙を智香は受け取りました。なんだろうと開いて見てみると「放課後話しがある。教室で待ってて。」と、書いてありました。智香はなんだろう。嫌だな、と思っていました。チャイムが鳴ってみんな帰り初めました。智香は露木のそばに行って「部活頑張ってね!」と手を振りました。みんないなくなり、智香は岡本と二人きりになりました。そこへ露木が忘れ物を取りに戻ろうと、教室に入ろうとして、二人がいるのを見て、入るのをやめました。「岡本君も部活でしょ?行かなくていいの?」と言うと答えないで「なぁ!露木とはどこまでやったの?」「そんなの、岡本君には関係ないでしょ?」「露木のどこがいいの?それより、俺と付き合えよ!」と智香を壁に押し寄せ智香の顎を掴んで、無理やりキスしてきました。「い、嫌!やめて!」と岡本の顔を押し退けると、智香の胸をわしずかみにしました。「すげーデカイよな。」そこへ露木が教室に入って来ました。「岡本!やめろ!」露木は岡本に近寄ると、胸ぐらを掴みお腹を膝蹴りしました。岡本は床に倒れて、お腹を抱えゲホゲホ苦しんでました。智香はすぐ、露木のほうへ行き「秀君!怖かった!」と抱きついて泣きました。露木は智香を抱きしめて、頭を撫でて落ち着かせました。「岡本、今度また智香に手を出したら、ただじゃすまないからな!」と怒鳴った。
「秀君!」智香は岡本が見てる前で、露木にキスをし初めました。激しく濃厚なキスをして「岡本君、もう私達のじゃましないで。」と、キッと睨んで露木と教室を出て行きました。岡本は「クッソー!いつかやってやる!」と、床を叩きつけました。
「秀君、助けてくれてありがとう。岡本君に放課後話しがあると待っていたら、あんなめに。でも、秀君は岡本君とは、ピッチャーとキャッチャーの間なのに、大丈夫なの?」「酷いようなら部活を変えてもいいし、野球にこだわってる訳じゃないから。心配しなくていいよ。」「うん。」と智香は不安でした。「じゃ、僕は部活に行くね!」「秀君、ありがとう!頑張ってね!」と、見送り智香は部活がないので、帰りました。

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