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ラズベリーの恋

第26章 2年生

春休みはすぐに終わって、緊張の始業式!誰と同じクラスになるのかな?クラス事に名前を書いた表があるから、みんな群がって見てるの。私もドキドキしながら見たら。あーん!秀君とは別のクラスになっちゃった!かろうじて、れいちゃんと同じクラスだったよ。
「智香、がっかりしないで、元気出して!」と、れいちゃんが励ましてくれたよ。秀君がやって来て「残念だったね。ショックだなー!」と、やっぱりがっかりしてるよ。「今日は部活がないから、一緒に帰ろうね。」と言って、秀君は自分の教室に行っちゃった。
担任の先生はちょっと厳しい女の先生だー。この1年どうなるのかな?偶然、席は前にれいちゃんが来たから、良かった!始業式が終わって、秀君と一緒に帰ったの。手を繋いでいつもの公園のベンチに座っておしゃべりしたの。「僕のクラスには転校生が1人入って来たよ。」「男の子?女の子?」「ああ、女の子だったよ。メガネしてたな。僕の隣に座ったよ。」「いーな、いーな!私も秀君の隣に座りたいな。」「1年間寂しいね。」と、秀君しょげてた。教室も端と端で遠いし。私の家まで送ってくれて、帰ったよ。秀君からもらった指輪を箱から出して、着けてみたの。「愛してる」かー!言われた時は胸がキュンとして、嬉しかったな!ニヤニヤしてたら、ガラッとお姉ちゃんが入って来て「なに、ニヤニヤしてんのよ?あ、指輪ね。で、秀樹君とはクラスは?」「別々になっちゃった!もーがっかり。」「時々セックスしてるんでしょ?クラス変わっても、変わりないでしょ。あんた達もーラブラブだしねー!」と、お姉ちゃんは言いたいだけ言って、行ってしまったよ。指輪は片付けて、お風呂に入ろう。役員を決めたり、新入部員が入ったりと忙しくしてるうちに、5月になってたよ。ちょっとね、休み時間に秀君の様子を見に行ったの。ワクワクして覗いたら。秀君。何楽しそうに話してるの?いったい誰なのよ?あ、メガネしてる。転校生だね。ふーん。秀君のバカ!涙が出てきて教室に戻ろうとしたら、秀君気がついたみたいで、追っかけて来た。「智香?どうしたの?何で泣いてるの?」「ほっといて!かまわないで。じゃ。」と走って教室に戻ったの。涙がポロポロ出てきて、悲しくて。そしたら「はい。」とハンカチくれて、誰?と見たら中井君だった。「あ、ありがとう。」「なんか悩みがあったら聞くからさ。早瀬は笑ったほうが、可愛いからさ。」

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