テキストサイズ

ラズベリーの恋

第35章 お兄さんの家へ

「秀君が来てくれて、少し落ちついたよ。ありがとう。」「僕、今から兄貴の所に行ってくる。」智香はうなずいて、露木を見送りました。露木は兄の家を訪ねました。「ああ、秀樹か。」「また、智香に手を出したそうだな。智香、泣いていたよ。なんでそんなに智香にこだわるの?いい加減止めてくれないか。僕達は愛し合っているんだ。」「すまない。忘れられないんだ。智ちゃんとの、セックスが堪らなく良くて、あの甘く切ないあえぎ声、イった時の満足な表情、挿入した時の快感あの締め付け感、敏感ですぐグッショリ濡れる体、俺は着けないでするから、俺に絡みつく生の感触、あんな体は初めてで欲しくて、欲しくて、気が変になりそうなんだ。」「兄貴、見損なったよ。あれ?体が目当てなのか?智香は兄貴の性のはけ口じゃない。頼むから僕にもう2度と、そんな話しないでくれ。聞いていて、痛々しいよ。」「秀樹、頼む!あと1度だけでいいんだ。智ちゃんを抱かせてくれよ。」「智香は嫌がっているんだ。そんな事僕が許せるとでも思っているの?兄貴は何を考えているんだ?頭おかしいんじゃないの?早く、諦めてくれよ。」「ダメだ!忘れられないんだ。忘れられないだよ。」と、涙を流して、訴えてきました。「兄貴が泣いても、何を言っても無駄だよ。もう、智香に関わらないでくれ。兄貴がやっている事は、ストーカー行為で犯罪だ。今度したら、親父に言うからな。親父が弁護士だと言う事を知ってるだろ?訴えるから。」と、露木は荒々しく言って、出て行きました。露木は家に帰って、メールで智香に兄にしっかり留めをさした、と伝えました。智香は安心して、アルバムを見て落ち着いて寝ました。
次の日、智香は学校でわかりなく、友達とおしゃべりが弾み、体育大会のリレーの選手を決めたり、練習して忙しい1日でした。学校が終わり、少し疲れてゆっくり歩いて帰りました。智香の後ろに近づいて来た車に気がつかず、歩いていたら、いきなり後ろから、口をふさがれて、車に無理やり連れ込まれました。智香は恐怖に怯え、暴れようとしたら手足を縛られてしまいました。口にはガムテープを貼られ、叫ぶ事も出来ません。そして、智香を乗せた車は走り去りました。
見た事のある、車内。ぐるりとソファーのある車です。そう、露木の兄の車でした。智香は「私、どうなるの?助けて秀君!怖い!昨日、安心していたのに。どうして?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ