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ラズベリーの恋

第38章 同棲生活を

「智香、明日は学校に行けそうか?」智香はうなずきました。次の日、智香は学校に行って、すぐに露木の教室に行きました。「あ!智香。大丈夫か?今日は学校に来れるか、心配してたんだ。それと、今日からお世話になるね。楽しく過ごそうね。」智香は、うん、と少し微笑みました。智香の父親と母親は今日も仕事を休んでいました。昨夜電話した時に、露木の両親が家に行って、話しがあると言いました。露木の両親が訪ねて来て「この度は申し訳ございませんでした。」と、深く頭を下げました。「わかりました。狭く古い家ですが、上がって下さい。」と、智香の父親は椅子に座ってもらうよう、促しました。「で、話しとはなんでしょうか?」父親が尋ねると「今日から秀樹がお世話になります。平日は家庭教師が来るので、智香ちゃんも、一緒に習って下さい。それと。」と、露木の父親は封筒を出しました。「うちの聡志が無礼な事をした、お詫びと慰謝料です。それと、秀樹がお世話になるので、感謝の気持ちです。どうか、受けとって下さい。お父様のお気持ちを、逆なでしたくないのですが、お願いです。受けとって下さい。そうでないと、私共の気持ちも、収まりません。」「わかりました。そこまで言われましたら、素直に受け取ります。」「子供達には、この事は話さないで、黙ってもらえませんでしょうか?」智香の母親は心配そうに言いました。「はい。わかりました。受けとって下さりありがとうございます。秀樹の荷物を持って来たので、お願いします。」そうして、露木の両親は帰りました。「お父さん、封筒の中はやはりお金かしら?」「うん。今出してみる。」封筒の中から、500万円出て来ました。「お母さん、このお金は智香名義で、新しく通帳を作ってくれないか?」「わかったわ。今から銀行に行って来ます。」智香の父親は、モヤモヤした気分で、1人呟きました。「500万円ぽっちで、智香が売られたようだ。気分が悪い。」そうして、父親はビールを一気に飲んで、寝室に行って横になりました。夕方、次々と娘達が帰って来ました。部活が終わった露木もやって来ました。「今日から、お世話になります。」
挨拶して、露木は智香の部屋に行きました。「秀君。」抱き合ってキスしました。「いやぁ、なんだか緊張するな。同棲するみたいだね。」「来てくれてありがとうね。」ごはんよー!と母親が呼んで、食卓に行きました。

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