
ラズベリーの恋
第38章 同棲生活を
露木の父親は土下座しながら、うっうっと泣きました。智香の母親が「どうぞ、頭を上げて下さい。お宅の息子さん、秀樹君は智香を大切にしてくれて、感謝してるんですよ。いつもありがとうございます。二人の将来にひびが入らないよう、これからもお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。」母親は頭を下げました。露木の父親は「あ、ありがとうございます。本当に申し訳ございませんでした。」露木の父親はボロボロ泣いて謝りました。「これからの智香の心のケアを考えます。もう、充分です。帰ります。」と、智香の父親は智香の肩に触れて「帰ろう、智香。」と父親の車に乗り込み、帰りました。もう、夜になっていました。智香の姉が「お帰り!大丈夫だった?」と心配しました。「梨香が教えてくれたお陰で、智香は妊娠は免れたし、証拠も取れて良かっわ。ありがとう。」母親は安心した表情で言いました。「で、秀樹君のお兄さんはどうなったの?」「ああ、逮捕されたよ。あちらのお父さんが、土下座して謝ってきたよ。」と、父親は疲れた表情で言いました。「お母さん、もう、遅いし寿司でも取って、食べよう。お母さんも疲れただろう。」父親は椅子に座って、ため息をつきました。「お父さん、お母さん、そしてお姉ちゃん、ありがとう。うっうっ。」「もう、泣くな智香。いつもお父さん達は智香の見方だからな。安心して。」いつも、賑やかな食卓はしんとして、みんな黙々と食べています。母親がポツリと「智香、一度心理カウンセラーに行ったほうが、いいじゃないかしら?」でも、智香は首を降りました。「お母さん、もう、思い出したくないの。話したくもない。」みんな、うなずきました。「なぁ、智香。今、一番したい事はなんだ?家族で、旅行に行って気晴らししても、いいんだぞ。」父親はそう、気遣いました。「秀君。」智香は呟きました。すると、姉が「ねぇ、しばらく秀樹君にうちに来てもらって、智香の部屋で泊まってもらったら?」と、提案しました。「どうだ?智香。梨香がああ言ってるけど、そうしてもらうか?」父親は聞いてみました。「うん。」智香は返事してうつ向いていた、顔を上げて「うん。お父さん、そうして欲しい。お願い。」「よし、わかった。連絡先を教えなさい。お父さんが取り合ってみるから。」
父親はすぐに電話しました。しばらく、話しこみ「智香、さっそく明日から、秀樹君が来てくれるそうだ。」
父親はすぐに電話しました。しばらく、話しこみ「智香、さっそく明日から、秀樹君が来てくれるそうだ。」
