エスキス アムール
第10章 ニガイキオク
「要!!要!!
俺、
三嶋良子と付き合って
ホモが理由で別れたらしい!!」
「……アタマ、大丈夫か?」
俺はあの後
意味がわからなすぎて呆然とし、要のいるゼミ室へと駆け込んだ。
他にも
仲のいい奴らがそこには居て、
俺を見て笑っていた。
「笑い事じゃない!
…いや、笑いたいよ!
笑いたい!
笑いたいさ!
でも、笑えないんだ!
…こんなことって…っ!!」
「と、とりあえず、落ち着け。」
要たちは
動揺する俺を見て宥めた。
「…何があった?」
みきちゃんが
言っていたことをいたことを全て話すと、要は驚いていたが、
他の友達は
そこまで驚いていないようだった。
「俺、
三嶋良子のくだりは
知らないけどさ、
お前がホモだって話なら
聞いたことがあるよ。」
なんっだって?!