エスキス アムール
第15章 カノジョノセカイ
やっぱり!!
慌てて中に入ると、
彼女は、
お客に貫かれていた。
お店のルールで、
中にいれるのは禁止されている。
男は新人だと思って、
断りなれていないのをいいことに、
無理やり貫いたのだった。
「早くきて下さい!」
電話で他のスタッフを呼ぶ。
「離れろ!!!」
急いで男を剥がした。
ベッドには赤い模様が散らばっていた。
はるかは方針状態で、
ピクリとも動かない。
急いで服をきせて、
他の部屋のベッドに寝かした。
「ほら、飲め。」
ホットミルクを作って渡す。
彼女は震える手でそれを取ると
一口飲んだ。
途端、あふれる涙。
唇を噛んで耐えようとしているが、それは意味をなさなかった。