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エスキス アムール

第17章 夜中の襲撃








「だ、誰ですか…っ」

扉の向こうからは、
震えた声で、
遥ちゃんの声が聞こえた。


考えてみたら、今は深夜。
深夜に、
あり得ないほどの
インターホン連打攻撃を食らったら、
誰だって怖がる。


一人暮らしであれば尚更だ。

俺だよ!俺!

そう言いたいのに、
歳には勝てない。

走りまくって、息が上がって、
声が出ない。


畜生。
いつのまにこんなに
ジジイになったっていうんだ。















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